アブに噛まれたらどうする?激しい痛みや腫れへの対処法と予防対策を徹底解説


山歩きやキャンプ、川遊びなど、自然豊かな場所へ出かけると遭遇しやすいのが「アブ」です。アブに噛まれると、チクッとした鋭い痛みとともに、その後の激しい痒みやパンパンに腫れ上がる症状に悩まされることが少なくありません。

「ただの虫刺されだと思って放置していいの?」「毒はあるの?」「病院に行くべき基準は?」といった不安を抱える方のために、今回はアブに噛まれた際の正しい応急処置から、市販薬の選び方、そしてアブを寄せ付けないための効果的な対策までを詳しく解説します。


1. アブに噛まれるとなぜ痛い?症状の特徴と原因

アブは蚊のように針を刺して血を吸うのではなく、鋭い口器で**「皮膚を切り裂いて」**出てきた血を吸うという特徴があります。そのため、噛まれた瞬間に強い痛みを感じるのが一般的です。

主な症状の経過

  • 直後: 鋭い痛みと出血。

  • 数時間後: 噛まれた箇所が赤く腫れ、熱を持つ。

  • 翌日以降: 強い痒みが増し、しこりのような腫れ(結節)が数日間続く。

アブの唾液成分に対するアレルギー反応によって、人によっては大きく腫れ上がったり、水ぶくれができたりすることもあります。特に初めて噛まれた場合や体質によっては、症状が長引く傾向にあります。


2. アブに噛まれた直後に行うべき3つの応急処置

アブに噛まれた際、その後の腫れや痒みを最小限に抑えるためには、**「直後の対応」**が何よりも重要です。

① 毒素と唾液を絞り出す(最優先)

アブは傷口に唾液(抗凝固成分)を注入します。これが炎症の原因となるため、まずは傷口を流水で洗いながら、指で強くつまんで血と一緒に毒素を絞り出してください。

※「ポイズンリムーバー」という専用の道具があると、より効率的に毒素を吸い出すことができます。

② 患部を清潔にし、冷やす

傷口を石鹸と水で綺麗に洗い流した後、氷水や保冷剤で冷やしましょう。冷やすことで血管が収縮し、炎症の広がりや痛みを和らげる効果があります。

③ 適切な薬を塗布する

痛みや痒みが強い場合は、ステロイド成分が含まれた外用薬(軟膏など)を塗るのが効果的です。アブの炎症は非常に強いため、一般的な虫刺され薬よりも、抗炎症作用の強いタイプを選ぶのがポイントです。


3. 市販薬の選び方と病院受診の目安

市販薬の選び方

ドラッグストアで購入する際は、以下の成分に注目してください。

  • プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA): 強い炎症を抑えるアンテドラッグ型のステロイド。

  • ジフェンヒドラミン塩酸塩: 痒みの元となるヒスタミンの働きを抑えます。

  • リドカイン: 局所麻酔作用で、痛みや痒みを即座に鎮めます。

病院(皮膚科)へ行くべきケース

以下のような症状が見られる場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。

  • 患部が広範囲にわたってパンパンに腫れている。

  • 数日経っても痛みや熱感が引かない。

  • 水ぶくれが大きくなり、潰れてしまった。

  • 全身にじんましんが出たり、息苦しさを感じたりする場合(アナフィラキシーの疑い)。


4. アブに狙われないための予防対策

アブに噛まれないためには、相手の習性を知って対策を講じることが大切です。

服装の工夫

  • 黒い服を避ける: アブは黒や紺などの濃い色に寄ってくる性質があります。屋外活動では、白やベージュなどの明るい色の服を選びましょう。

  • 露出を控える: 長袖・長ズボンが基本です。アブは薄手の服の上からも噛んでくることがあるため、少し厚手の生地やゆったりとしたシルエットが理想的です。

虫除け剤の活用

  • ディート(DEET): 高濃度のディートが含まれる虫除けはアブに対して有効です。

  • イカリジン: 小さなお子様でも回数制限なく使用でき、アブへの効果も認められています。

  • ハッカ油: 天然成分で対策したい場合、アブはハッカの香りを嫌うため、自作のハッカ油スプレーをこまめに吹きかけるのも一つの手です。

車のエンジンに注意

アブは排気ガスの熱や二酸化炭素に敏感です。キャンプ場や駐車場でエンジンをかけたままにしていると、車体の周りにアブが集まってきてしまいます。到着後は早めにエンジンを切るようにしましょう。


5. アブと似ている虫との見分け方

「これってアブ?それともハチ?」と迷うことがあります。アブはハチと違い、基本的には人を襲うために追いかけてくることはありませんが、こちらが動いたり近くにいたりすると、吸血のために寄ってきます。

  • アブ: 目が大きく、体型はハエを大きくしたような形。羽は2枚。

  • ハチ: 腰がくびれており、針で刺す。羽は4枚。

アブは「噛む(切る)」、ハチは「刺す」という違いがありますが、どちらにしても強い炎症を引き起こすため、近づかないのが賢明です。


まとめ:正しい知識で快適なアウトドアを

アブに噛まれると非常に不快な思いをしますが、初期対応をしっかり行えば、症状の悪化を大幅に防ぐことができます。

  1. すぐに毒素を絞り出す

  2. 患部を冷やす

  3. 強い炎症を抑える薬を塗る

この3ステップを覚えておきましょう。また、事前の服装選びや虫除け対策を徹底することで、アブの被害に遭う確率はぐっと下がります。万が一、症状がひどい場合は我慢せず、早めに専門医に相談してください。

自然の中でのアクティビティを安全に楽しむために、今回ご紹介した対策をぜひ役立ててみてください。


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