【医師監修】むくみにくい低用量ピルの種類はどれ?副作用を抑える選び方のコツ


「生理痛やPMS(月経前症候群)を改善したいけれど、ピルを飲むとむくむって聞いて不安…」

「以前ピルを飲んだときに顔がパンパンになった。自分に合う種類はないの?」

低用量ピルを検討する際、多くの女性が最も懸念するのが「むくみ」や「体重増加」といった見た目の変化です。ピルを服用すると水分を溜め込みやすくなるのは事実ですが、実は**ピルの種類(配合されている成分)**によって、むくみやすさは大きく異なります。

最近では、むくみの原因となる水分貯留を抑える「最新の成分」を配合したピルも登場しており、ライフスタイルに合わせて最適な選択ができるようになっています。

この記事では、むくみにくいピルの見分け方から、副作用を最小限に抑えるための選び方のポイントまで、専門的な視点で詳しく解説します。


1. ピルで「むくむ人」と「むくまない人」の違いとは?

ピルを飲んでむくみを感じる最大の理由は、配合されている「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の種類にあります。

従来のピルに含まれる黄体ホルモンの中には、体内の塩分と水分を保持しようとする「抗利尿ホルモン」を刺激してしまうものがあります。一方で、最新のピルには**「抗ミネラルコルチコイド作用(排尿を促し、余分な水分を出す働き)」**を持つ成分が含まれており、これを選ぶことでむくみを劇的に抑えることが可能です。


2. 【種類別】むくみにくいピルの選び方ガイド

低用量ピルは、開発された時期によって「第1世代」から「第4世代」に分類されます。むくみが気になる方が特に注目すべきは**「第4世代」**です。

第4世代ピル(ドロスピレノン配合):最もむくみにくい

「ヤーズ」や「ヤーズフレックス」に代表される第4世代ピルには、ドロスピレノンという黄体ホルモンが配合されています。

  • メリット: 体内の水分を排出する働き(利尿作用)があり、ピル特有の「水太り」が起きにくいのが最大の特徴です。

  • 適した人: むくみやすい体質の方、PMSがひどい方、ニキビなどの肌荒れも改善したい方。

第3世代ピル(デソゲストレル配合):肌荒れにも強い

「マーベロン」や「ファボワール」などが該当します。

  • メリット: 男性ホルモンを抑える作用が強いため、ニキビ治療にもよく使われます。第4世代ほどではありませんが、第1・第2世代に比べると比較的むくみが出にくい傾向にあります。

  • 適した人: むくみも気になるけれど、特にニキビや多毛症を改善したい方。

第1・第2世代ピル(ノルエチステロン、レボノルゲストレル配合)

「ルナベル」や「トリキュラー」などが該当します。

  • 特徴: 生理周期を安定させる力は非常に強いですが、人によっては飲み始めにむくみや食欲増進を感じることがあります。


3. 副作用を抑えて「自分に合うピル」を見つけるコツ

ピル選びで失敗しないためには、以下のステップを踏むことが大切です。

① 自分の「優先順位」を医師に伝える

「避妊が第一目的か」「生理痛を軽減したいか」「むくみを絶対に出したくないか」によって、最適な薬は変わります。診察時に「むくみやすい体質なので、ドロスピレノン配合のピルを検討したい」と具体的に相談してみましょう。

② 「超低用量ピル」を検討する

最近では、ホルモン含有量をさらに抑えた「超低用量ピル」が普及しています。ホルモン量が少ない分、血管への負担やむくみのリスクをさらに軽減することが可能です。

③ 3ヶ月の「試用期間」を設ける

どのピルを選んでも、飲み始めの1〜2ヶ月は体が変化に慣れようとして一時的にむくむことがあります。これは「マイナートラブル」と呼ばれ、3ヶ月ほどで自然に消失することがほとんどです。すぐに諦めず、まずは3周期分続けてみるのが正解です。


4. むくみ以外の副作用を防ぐためのチェック事項

ピルを安全に服用するためには、以下のリスク管理も忘れてはいけません。

  • 血栓症のリスク: 喫煙者、肥満の方、40歳以上の方は血栓症のリスクが高まるため、慎重な診断が必要です。

  • 定期的な検査: 半年〜1年に一度の血液検査や血圧測定を行うことで、副作用の予兆を早期にキャッチできます。

  • 飲み合わせ: セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)を含むサプリメントなどはピルの効果を弱めるため、併用には注意しましょう。


5. まとめ:理想のピルは「対話」から生まれる

「ピル=太る・むくむ」というのは、もはや過去の話になりつつあります。成分の進化により、今では副作用を抑えながら、生理の悩みを解決できる選択肢が豊富に揃っています。

  1. むくみ重視なら「第4世代(ドロスピレノン配合)」をチェック

  2. ホルモン量が少ない「超低用量ピル」を選ぶ

  3. 3ヶ月間は体の変化を観察する

もし今のピルでむくみが辛いなら、我慢せずに他の種類へ「スイッチ(切り替え)」することが可能です。あなたにとって、毎日を一番快適にしてくれるパートナー(ピル)を、ぜひ信頼できる医師と一緒に見つけてください。



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