アブに刺された時の正しい対処法|腫れ・かゆみを最速で抑える方法と絶対やってはいけないNG行動
夏のアウトドアで一番厄介なのが「あぶ」に刺されること。 蚊とは比べ物にならない激しいかゆみと、みるみる腫れ上がる患部に「もう二度と外に出たくない…」と思った人も多いはず。 私も渓流釣りで何度も被害に遭い、腫れが3日以上引かず仕事に支障が出た経験があります。
でも、正しい知識があれば、アブに刺されても当日~翌日には劇的に楽になります。 今回は皮膚科医が推奨する最新の対処法から、昔から伝わる民間療法まで、本当に効くものだけを厳選して紹介します。
アブとブヨの違いをまず知っておこう
実は「アブに刺された」と言う人の多くが、実は「ブヨ(ブユ)」に刺されています。
- アブ:大きい、黒い、刺すというより「噛む」。出血しやすい
- ブヨ:小さい、黒っぽい、刺す。腫れ・かゆみが強烈で長引く
腫れがひどい場合は99%ブヨです。 対処法はほぼ共通ですが、ブヨの方が毒性が強いのでより丁寧なケアが必要です。
刺された直後にやるべき「黄金の3ステップ」
1. 毒をできるだけ絞り出す(30秒以内が勝負!)
アブ・ブヨの唾液腺毒は皮膚内に残るほど症状が悪化します。 刺された瞬間が一番毒が浅い状態なので、
- 指で強く挟むようにして絞る
- ポイズンリムーバー(吸引器)を使う(100均でも売ってる)
- ペットボトルのキャップを押し当てて吸引する裏技も有効
※絶対に口で吸わないでください(細菌感染のリスク)
2. すぐに冷やす(15分以上)
腫れとかゆみを抑える一番の特効薬は「冷却」です。
- 川やプールの水で冷やす
- 保冷剤+タオルでアイシング
- コンビニの冷たいペットボトルでもOK
冷やすことで血管が収縮し、毒の拡散を防げます。
3. 抗ヒスタミン軟膏を塗る
市販薬で最強クラスなのがこれら:
- ムヒアルファEX(虫刺され専用)
- ベナザソフト軟膏(医療用と同じ成分)
- ウナコーワクールパンチ(冷却+かゆみ止め)
ステロイドが入っていないものでも、刺されてから早めに塗れば十分効きます。
腫れがひどい時の「最強コンボ」対処法
翌日になっても腫れが引かない…そんな時の最終手段:
- 冷やす → 休む → ステロイド軟膏(キンカンAZやベトネベートなど)
- 抗ヒスタミン内服薬(アレグラ、アレジオンなど)を飲む
- 患部を高い位置に保つ(心臓より上に)
特に足首やふくらはぎを刺された場合、腫れが膝まで広がることもあります。 枕で足を高くして寝るだけで、翌朝の腫れが全然違います。
絶対やってはいけないNG行動ワースト3
- 掻く(最悪の悪化要因) → 掻くと毒が広がり、腫れが倍になる。爪を立てると細菌感染で化膩するリスクも。
- 温める → お風呂やホッカイロは厳禁。血流が良くなり毒が全身に回ります。
- オロナインを塗る → 保湿効果はあるけど、かゆみ止め効果はほぼゼロ。逆にベタベタして不快になるだけ。
自然派におすすめの民間療法(本当に効くものだけ)
- どくだみ(生の葉を揉んで塗る)→抗炎症作用が強い
- 重曹ペースト(重曹+水)→腫れを抑える効果あり
- アロエベラ(生の葉のジェルを塗る)→冷却+鎮痒効果
特にどくだみは山間部で刺された時にその場で採れるので最強です。
病院に行くべき5つのサイン
- 腫れが手のひらサイズ以上
- 発熱・リンパの腫れ
- 呼吸が苦しい(アナフィラキシーの可能性)
- 5日以上腫れが引かない
- 水ぶくれができる
特に子供や高齢者は早めに皮膚科へ。 ブヨの毒で壊死することもあります。
究極の予防法(これを知ってる人は刺されない)
- 黒い服を着ない(アブは黒に集まる)
- DEET30%以上の虫除けスプレーを使う
- 長袖長ズボンでも通気性の良い明るい色の服
- ハッカ油スプレー(アブ・ブヨが大嫌いな匂い)
私はこれらを全部実践してから、5年間一度も刺されていません。
アブやブヨに刺されるのは本当に辛いですが、正しい対処をすれば当日中にかゆみを9割抑えられます。 今年の夏は、もう腫れで泣く必要はありません!
外で遊ぶのが好きなあなたが、安心して自然を楽しめますように。 良い夏をお過ごしください!