BMIって何?計算方法から「やせ・普通・肥満」の基準、健康リスクまで徹底解説!
「健康診断の結果でいつも見る『BMI』って、結局何を意味しているんだろう?」
「自分の体型って、健康的に見てどうなんだろう?」
そんな疑問を持ったことはありませんか? BMI(Body Mass Index:ボディマス指数) は、身長と体重から肥満度を測る国際的な指標で、私たちの健康状態を知る上でとても大切な数値です。
このBMIは、やせすぎも肥満も、それぞれ健康上のリスクと関連しているため、自分のBMIを知り、適切な範囲に保つことは、健康的な生活を送るための第一歩と言えるでしょう。
この記事では、BMIの基本的な計算方法から、日本肥満学会が定める**「やせ・普通・肥満」の基準値**、さらにはそれぞれの体型が持つ健康リスクまで、あなたのBMIに対する疑問をすべて解消します。自分の体と健康を深く理解し、より良い未来を築くためのヒントを見つけましょう!
1. BMIとは?なぜ健康の目安になるの?
BMIは、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数です。世界保健機関(WHO)が定めた基準に基づいており、世界中で広く使われています。
BMIが健康の目安になるのは、数値が高いほど糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まることが科学的に示されているためです。また、BMIが低すぎる場合も、別の健康リスクがあることが分かっています。
ただし、BMIは身長と体重のみで算出されるため、筋肉量や体脂肪率までは考慮していません。例えば、筋肉量が多いアスリートやボディビルダーは、BMIが高くても体脂肪が少なく健康な場合もあります。そのため、BMIはあくまで健康状態を把握するための「一つの目安」として捉えることが重要です。
2. BMIの計算方法】あなたのBMIを測ってみよう!
BMIの計算方法はとてもシンプルです。以下の計算式にあなたの身長と体重を当てはめてみましょう。
【計算のポイント】
体重は「キログラム(kg)」で入力します。
身長は「メートル(m)」に換算して入力します。
例:身長160cm → 1.60m、身長175cm → 1.75m
【計算例】
例1:身長160cm、体重55kgの場合
この方のBMIは約21.5となります。
例2:身長175cm、体重80kgの場合
この方のBMIは約26.2となります。
電卓やスマートフォンの計算アプリを使えば、簡単に計算できますよ。
3. 【日本肥満学会の基準】あなたの体型は「やせ・普通・肥満」?
BMIの判定基準は国によって若干異なりますが、日本では日本肥満学会の基準が一般的に用いられています。あなたのBMIがどのカテゴリに当てはまるか見てみましょう。
BMI値 | 判定 |
18.5未満 | 低体重(やせ) |
18.5以上 25.0未満 | 普通体重 |
25.0以上 | 肥満 |
25.0以上 30.0未満 | 肥満(1度) |
30.0以上 35.0未満 | 肥満(2度) |
35.0以上 40.0未満 | 肥満(3度) |
40.0以上 | 肥満(4度) |
【理想的なBMIは「22」】
日本肥満学会では、統計的に最も病気にかかりにくいとされているBMI値を「22」としています。このBMI22の時の体重を「標準体重」と呼びます。
例えば、身長160cmの方の場合、1.60m × 1.60m × 22 ≈ 56.3kgが標準体重となります。
4. 知っておきたい!「やせ」「肥満」それぞれの健康リスク
BMIの数値が「普通体重」の範囲を外れる場合、さまざまな健康リスクが高まる可能性があります。
4-1. 「低体重(やせ)」のリスク
BMIが18.5未満の「やせ」の状態は、一見健康そうに見えても、以下のようなリスクが考えられます。
栄養不足・免疫力低下: 必要な栄養素が不足しがちになり、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなることがあります。
貧血: 鉄分不足などから貧血を引き起こすことがあります。
骨粗しょう症: 骨密度が低下し、骨がもろくなりやすくなります。特に若い女性のやせは注意が必要です。
月経不順・不妊症: 女性の場合、ホルモンバランスが崩れて月経不順や不妊の原因になることがあります。
筋力低下: 筋肉量が不足し、転倒しやすくなるなど、高齢期に特に注意が必要です。
4-2. 「肥満」のリスク
BMIが25.0以上の「肥満」の状態は、多くの生活習慣病と密接に関わっています。
生活習慣病の発症リスク上昇:
2型糖尿病: インスリンの働きが悪くなり、血糖値が高くなります。
高血圧症: 血管への負担が増え、血圧が上がります。
脂質異常症(高コレステロール血症など): 血液中の脂質バランスが崩れ、動脈硬化のリスクが高まります。
高尿酸血症(痛風): 尿酸値が上昇し、関節に痛みが生じることがあります。
心臓病・脳卒中のリスク上昇: 肥満による生活習慣病は、最終的に心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な病気を引き起こす可能性を高めます。
睡眠時無呼吸症候群: 肥満により気道が狭くなり、睡眠中に呼吸が止まることがあります。
運動器疾患: 膝や股関節などへの負担が大きくなり、変形性関節症などのリスクが高まります。
一部のがんのリスク上昇: 大腸がんや乳がんなど、一部のがんとの関連も指摘されています。
まとめ:BMIを健康管理の「目安」として活用しよう!
BMIは、私たちの健康状態をシンプルに把握するための便利なツールです。自分のBMIを知ることで、「やせ」や「肥満」といった体格を客観的に認識し、それぞれの健康リスクについて理解を深めることができます。
もしあなたのBMIが「普通体重」の範囲から外れていたとしても、すぐに悲観する必要はありません。まずは、なぜその数値になったのか、ご自身の食生活や運動習慣を見直す良いきっかけと捉えてみましょう。
大切なのは、BMIを唯一の判断基準とせず、体脂肪率や筋肉量、そして何よりもご自身の体調やライフスタイルと合わせて総合的に判断することです。必要であれば、医療機関や専門家に相談し、自分に合った健康的な体作りを目指しましょう。
あなたの健康的な毎日を応援しています!