ほくろ「くりぬき法」って跡になる?傷跡をキレイに治す秘訣と術後ケアの全て
顔や体に気になるほくろがあって、「取りたいな」と考えている方も多いのではないでしょうか。ほくろの除去方法にはいくつかありますが、その中でも「くりぬき法」は比較的一般的な方法です。
でも、「くりぬき法って傷跡が残るって聞くけど大丈夫…?」「どんな風に治っていくの?」といった不安を感じる方もいるかもしれません。
ご安心ください!この記事では、ほくろのくりぬき法がどんな治療なのか、気になる傷跡の経過や、できるだけキレイに治すための秘訣を、やさしくわかりやすく解説していきます。正しい知識とケアで、コンプレックスを解消し、自信の持てる肌を目指しましょう!
ほくろ「くりぬき法」ってどんな治療?
「くりぬき法」とは、その名の通り、メスや専用のパンチ(小さな丸いメス)を使って、ほくろを周囲の皮膚ごとくり抜くようにして除去する方法です。主に、盛り上がりのあるほくろや、比較的深い位置にあるほくろの除去に適しています。
くりぬき法のメリット
ほくろの取り残しが少ない:ほくろの細胞を根元からしっかり除去できるため、再発のリスクを抑えられます。
病理検査が可能:くり抜いた組織を病理検査に提出し、良性か悪性かを確認できます。これは、万が一のリスクを考慮する上で非常に重要なポイントです。
比較的短時間で終わる:施術自体は麻酔をしてから数分〜数十分で完了することが多いです。
くりぬき法のデメリット・注意点
多少の傷跡が残る可能性がある:皮膚をくり抜くため、程度の差はあれ、必ず傷跡はできます。
へこみ(クレーター)になる可能性:特に大きいほくろの場合、除去後にその部分が一時的にへこむことがあります。
ダウンタイムがある:術後しばらくは保護テープなどで患部を保護する必要があります。
くりぬき法の気になる「傷跡」の経過と状態
「傷跡が残る」と聞くと不安になりますが、実際には時間の経過とともに目立たなくなっていくことがほとんどです。ここでは、具体的な傷跡の経過と、どんな状態になる可能性があるのかを見ていきましょう。
傷跡の一般的な経過
施術直後〜数日:
ほくろをくり抜いた部分は穴が開いたような状態になります。出血を抑えるために圧迫止血したり、クリニックによっては縫合することもあります。多くの場合、医療用テープや絆創膏で保護します。少し赤みや腫れ、ヒリヒリとした痛みを感じることもあります。
1〜2週間後(初期の回復期):
傷口の表面にかさぶたができたり、薄い皮膚が張ってきたりします。この時期はまだ赤みが強く、へこみも目立つことがあります。かさぶたは無理に剥がさず、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
1ヶ月〜3ヶ月後(回復中期):
赤みが徐々に薄くなり、ピンク色〜薄い茶色に変化していきます。へこみも、新しい皮膚組織が盛り上がってくることで、少しずつ目立たなくなっていきます。この頃にはメイクやコンシーラーでカバーできるようになることが多いです。
3ヶ月〜6ヶ月後(回復後期):
さらに赤みが引き、周囲の皮膚の色に近づいていきます。へこみもかなり目立たなくなり、平坦に近づきます。
半年〜1年後:
ほとんどのケースで、**薄いシミや白い瘢痕(はんこん)**として残る程度になり、じっくり見ないと分からないくらいにまで目立たなくなります。ただし、完全に元の肌と同じになるわけではありません。
傷跡の残り方で起こりうるケース
色素沈着:紫外線対策が不十分だったり、肌質によっては、一時的に茶色っぽい色素沈着が起こることがあります。これは数ヶ月〜半年程度で薄れていくことが多いです。
へこみ(クレーター):特に大きなほくろをくり抜いた場合や、皮膚の再生能力には個人差があるため、わずかなへこみが残ることがあります。
盛り上がり(肥厚性瘢痕・ケロイド):体質によっては、傷が治る過程で赤く盛り上がった「肥厚性瘢痕(ひこうせい瘢痕)」や、さらに広がる「ケロイド」になることがあります。これはごくまれなケースですが、事前に医師に相談しておくことが大切です。
傷跡を「できるだけキレイに」治すための秘訣と術後ケア
ほくろ除去後の傷跡を美しく治すためには、適切な術後ケアが何よりも重要です。医師の指示に従い、地道にケアを続けることが成功の鍵ですよ!
秘訣1:徹底的な「保湿」と「紫外線対策」
傷跡をキレイに治す上で、この二つは最も大切なケアです。
保湿:乾燥は傷の治りを遅らせ、色素沈着の原因にもなります。医師から指示された軟膏を塗るか、肌に優しい保湿剤で常に患部を潤わせておきましょう。
紫外線対策:紫外線は色素沈着を悪化させ、傷跡を目立たせる原因になります。保護テープで覆うのが一番ですが、テープが貼れない場合は日焼け止めを塗る、帽子や日傘を活用するなどして、徹底的に紫外線から守りましょう。
秘訣2:患部を「刺激しない」が鉄則!
傷口は非常にデリケートです。
かさぶたは剥がさない:自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。無理に剥がすと、治りが遅れたり、色素沈着やへこみの原因になります。
摩擦を避ける:洗顔時や体を洗う時、衣類やアクセサリーなどが擦れないように注意しましょう。
清潔に保つ:医師の指示に従って、優しく患部を洗浄し、常に清潔な状態を保ちましょう。
秘訣3:医療用テープ(保護テープ)の活用
多くのクリニックで推奨されるのが、医療用テープを使った保護です。
傷跡の安静:テープで固定することで、傷口が引っ張られるのを防ぎ、傷跡の幅が広がるのを抑制します。
紫外線からの保護:物理的に紫外線を遮断します。
保湿効果:テープの下で適度な湿潤環境を保ち、傷の治癒を助けます。
テープの交換頻度や貼り方については、必ず医師や看護師の指示に従ってくださいね。
もし傷跡が気になる時は?追加治療の選択肢
適切なケアをしても、やはり傷跡が気になる、という場合もあります。その際は、一人で悩まず、ほくろ除去を行ったクリニックに相談してみましょう。状況に応じて、以下のような追加治療が検討されることがあります。
レーザー治療:色素沈着や赤み、わずかな凹凸の改善に用いられることがあります。
内服薬・外用薬:色素沈着を抑える薬や、傷跡の盛り上がりを抑える薬などが処方されることも。
ステロイド注射:肥厚性瘢痕やケロイドの治療に用いられることがあります。
まとめ:くりぬき法は正しい知識とケアで安心!
ほくろの「くりぬき法」は、適切に行われれば、気になるほくろをしっかり除去でき、最終的には目立たない傷跡に落ち着くことが多い治療法です。
大切なのは、施術前に医師としっかり相談し、ご自身のほくろの状態や期待する仕上がりについて共有すること、そして、術後のケアを怠らないことです。
もしほくろ除去を検討しているのであれば、まずは皮膚科や形成外科、美容皮膚科などの専門医に相談し、自分に合った治療法や術後のケアについて詳しく聞いてみることをおすすめします。納得のいく治療で、あなたの肌がさらに輝きますように!