【失敗しない!】七回忌・十三回忌のお供え物&飾り方マナー徹底ガイド


故人を偲ぶ大切な節目である年忌法要。特に七回忌や十三回忌は、ご親族やゆかりのある方が集まり、故人様への感謝と供養の気持ちを伝える大切な機会です。

「お供え物は何を選べばいいの?」「お仏壇への飾り方に決まりはある?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。せっかくのお供え物も、マナーに沿っていなければ、かえってご遺族に気を遣わせてしまう可能性もあります。

この記事では、七回忌や十三回忌のお供え物を選ぶ際のポイントから、仏壇へのお供え物の飾り方、さらには知っておきたい法要のマナーまで、初めての方にもわかりやすく徹底解説します。故人様への心を込めた供養のためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

1. 「なぜ年忌法要が大切なの?」その意味と供養の心

年忌法要は、故人様が亡くなられてから決められた年数ごとに行われる追善供養(ついぜんくよう)のことです。故人様のご冥福を祈り、遺族が感謝の気持ちを捧げる大切な行事です。

1-1. 故人様への感謝とつながりを感じる日

故人様が生きてこられた証を振り返り、ご縁のあった方々が共に故人様を偲ぶことで、遺された家族の心の整理にもつながります。七回忌や十三回忌は、月日が経っても故人様を忘れず、大切に想い続けていることを示す大切な機会なのです。

1-2. 故人様が安らかであるように願う

仏教では、故人様がより良い世界へ旅立てるよう、遺族が善行を積むことが大切だと考えられています。年忌法要での供養もその一つであり、故人様が安らかでいられるように願う気持ちが込められています。

2. 「何を選べば喜ばれる?」七回忌・十三回忌のお供え物の選び方

お供え物を選ぶ際は、故人様が好きだったものや、日持ちするもの、分けやすいものなどを考慮すると良いでしょう。

2-1. 定番のお供え物【これを選べば間違いなし!】

  • お菓子: 個包装で分けやすく、日持ちするものがおすすめです。せんべい、クッキー、カステラ、ゼリーなどが人気です。

    • ポイント: 「日持ちがする」「個包装で配りやすい」「有名ブランドのもの」を選ぶと喜ばれます。

  • 果物: 旬の果物や、日持ちのするリンゴ、ミカン、メロンなどが適しています。

    • ポイント: 傷みにくいものを選び、盛り合わせにする場合は見た目のバランスも意識しましょう。

  • 飲み物: お茶(煎茶、ほうじ茶など)、コーヒー、ジュースなどが一般的です。アルコール類は故人が好きだった場合を除き、避けるのが無難です。

    • ポイント: 個包装のドリップコーヒーや、缶入りのお茶・ジュースは配りやすく便利です。

  • 線香・ローソク: 消耗品であり、供養に欠かせないものです。故人の好きな香りのものを選ぶのも良いでしょう。

    • ポイント: 上質なものや、煙の少ないタイプを選ぶと、ご遺族に喜ばれます。

  • お花: 故人様が好きだった花や、白や淡い色の落ち着いた色合いの花を選びます。トゲのあるバラや香りの強い花は避けるのが一般的です。

    • ポイント: 花束やアレンジメントとして持参する際は、水換えの手間を考慮し、花瓶不要のアレンジメントもおすすめです。

2-2. 避けるべきお供え物【これだけは注意!】

  • 肉や魚(殺生を連想させるもの): 仏教の教えでは殺生を避けるため、肉や魚は基本的にはお供え物にはしません。

  • 生もの(傷みやすいもの): 生菓子や生物など、日持ちしないものは避けましょう。特に夏場は注意が必要です。

  • 香りの強いもの: 香水や香りの強い花は、お仏壇の周りや他の供物と混ざって不快に感じる方がいるかもしれません。

  • 派手なもの・大きいもの: 目立ちすぎるものや、場所を取るものは避けます。

2-3. のし紙の書き方【表書きと名前のルール】

お供え物には、のし紙をかけるのがマナーです。

  • 水引: 黒白または双銀の結び切りを選びます。

  • 表書き:

    • 共通: 「御供」「御供物」

    • 宗派による違い:

      • 仏式: 「御仏前」「御供」「御供物」

      • 神式: 「御玉串料」「御榊料」

      • キリスト教式: 「お花料」「御供物料」

      • ※迷う場合は「御供」が無難です。

  • 名前: 贈る側の名前(フルネーム)を水引の下に書きます。連名の場合は、目上の方を右から順に書くのが一般的です。

3. 「どこにどう置く?」仏壇へのお供え物と飾りの基本

お供え物は、ただ置けばいいというものではありません。仏壇の配置や宗派によって多少異なりますが、基本的な飾り方があります。

3-1. 仏壇の配置と供養具

一般的な仏壇には、以下のものが配置されています。

  • ご本尊・位牌: 仏壇の中央に安置されます。

  • 三具足(みつぐそく): 香炉(線香)、花立て、ローソク立て。

  • 五具足(ごぐそく): 三具足に加えて、仏飯器(ご飯)、茶湯器(お茶)が加わります。

  • リン: 読経や礼拝の際に鳴らすものです。

3-2. お供え物の基本の飾り方【心を込めて】

お供え物は、ご本尊や位牌に対して、感謝と敬意を示すように飾ります。

  • 五供(ごくう)の考え方: 仏教では「香・花・灯明・浄水・飲食(おんじき)」の五つを基本のお供え物とします。

    • 香: 線香(香炉に立てる)

    • 花: 季節の花や故人が好きだった花(花立てに飾る)

    • 灯明: ローソク(ローソク立てに灯す)

    • 浄水: きれいな水やお茶(茶湯器に入れる)

    • 飲食: 炊きたてのご飯、お菓子、果物など(仏飯器や高月などに供える)

  • 配置の原則:

    • 手前から奥へ: 基本的には、お仏壇の手前に食べ物や飲み物を、その奥に花やローソクを配置します。

    • 左右対称に: 花立てやローソク立ては左右対称に配置するのが一般的です。

    • 直置きは避ける: お菓子や果物などは、直接仏壇の棚に置かず、お盆や高月(たかつき)などの器に乗せて供えましょう。

    • 個別包装のまま供える: お菓子などは、未開封の個包装のままで供えても構いません。

    • 長期間置かない: 食べ物や飲み物は、傷む前に下げて、家族でいただくか、適切に処分しましょう。

3-3. 故人様の写真の飾り方

法要の際には、故人様の遺影を飾ることが多いですが、お仏壇の内部に飾るのは避けましょう。ご本尊や位牌よりも上座になる場所や、ご本尊の正面を遮るような場所には置かないのがマナーです。お仏壇の横や、少し離れた別の台に飾るのが適切です。

4. 「これで安心!」七回忌・十三回忌法要での立ち居振る舞い

お供え物だけでなく、法要全体の流れや立ち居振る舞いにも配慮が必要です。

4-1. 服装は「略喪服」が一般的

七回忌や十三回忌ともなると、正喪服ではなく略喪服を着用することが一般的です。

  • 男性: ダークスーツ(濃紺、チャコールグレーなど)、白いシャツ、地味な色のネクタイ。

  • 女性: 地味な色のワンピース、アンサンブル、スーツ。黒のストッキング、黒のパンプス。

4-2. 香典の準備と渡し方

  • 金額の目安: 親族の場合、1万円~5万円程度が一般的ですが、故人様との関係性や地域によって異なります。事前に相談して決めるのが無難です。

  • 表書き: 「御仏前」が一般的です。

  • 渡し方: 袱紗(ふくさ)に包んで持参し、お渡しする際に「この度はご愁傷様でございます」「心ばかりのお供えでございます」など、お悔やみの言葉を添えて渡します。

4-3. 焼香のマナー

焼香の回数や作法は宗派によって異なりますが、一般的には以下の通りです。

  1. 遺影とご遺族に一礼。

  2. 数珠を左手に持ち、右手の親指・人差し指・中指で香をつまむ。

  3. 香を額の高さまで持ち上げる(おしいただく)。

  4. 香炉に静かに落とす。

  5. 合掌し、一礼。

宗派が分からない場合は、周りの方の作法に合わせて行うか、1~2回程度で行うのが無難です。

5. まとめ:心温まる供養のために、マナーを大切に

七回忌や十三回忌といった年忌法要は、故人様との思い出を大切にし、感謝を伝える貴重な機会です。お供え物や飾り方、そして法要での立ち居振る舞い一つ一つに、故人様への敬意とご遺族への配慮の気持ちが込められています。

  • お供え物は、日持ちするもの、分けやすいもの、故人様が好きだったものを優先しましょう。

  • 仏壇への飾り方は、基本の配置を守り、清潔感を保ちましょう。

  • 法要のマナーは、略喪服を着用し、香典や焼香の作法にも配慮しましょう。

この記事を参考に、心を込めて供養の準備を進めていただき、故人様とご遺族にとって、心温まる時間となりますよう願っています。

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