エアコンの室外機が動かない!故障?いいえ、その前に確認すべきこと


「あれ?エアコンをつけても全然効かない…室外機が回らない もしかして室外機が動いてない!?」

暑い夏や寒い冬に、いざエアコンを使おうと思ったら、室外機がうんともすんとも言わない…そんな経験はありませんか? 「故障かな?」と焦って業者を呼ぶ前に、実はご自身で簡単に確認できることがたくさんあるんです。

今回は、エアコンの室外機が動かない時にチェックすべきポイントから、よくある原因と解決策、そしてプロに相談するべき症状まで、分かりやすく徹底解説します! 意外と簡単なことで解決するケースも多いので、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。


「室外機が動かない」は、実は故障じゃないかも?まずはここをチェック!

室外機が動かないからといって、すぐに故障と決めつけるのはまだ早いかもしれません。エアコンが正常な状態でも、室外機が停止することがあるのをご存知ですか?

1. 設定モードや設定温度を確認しよう!

エアコンの運転モードや設定温度は、室外機が動くかどうかを左右する重要なポイントです。

  • 送風モードになっていませんか? リモコンを見てみましょう。もし「送風」モードになっていたら、室外機は動きません。送風は扇風機と同じで、部屋の空気を循環させるだけのモードだからです。「冷房」「暖房」「除湿」など、室外機を使うモードに切り替えてみてください。
  • 設定温度が室温と大きく離れていますか?(サーモオフ機能) エアコンには、設定温度に達すると室外機の運転を一時的に停止する「サーモオフ機能」という省エネ運転機能が搭載されています。例えば、冷房で室温が25℃なのに設定温度も25℃だと、室外機は運転を停止します。試しに、冷房なら最低温度(18℃など)、暖房なら最高温度(30℃など)に極端に設定してみて、室外機が動き出すか確認してみましょう。
  • 「霜取り運転」や「省エネ運転」ではありませんか? 特に冬場、室外機が霜で覆われると、エアコンは「霜取り運転」に入ることがあります。この間は一時的に室外機が停止したり、室内機から温風が出なくなったりしますが、故障ではありません。また、一部のエアコンには、電力消費を抑える「省エネ運転」モードがあり、このモード中に室外機が停止することもあります。

2. 電源周りを徹底チェック!

意外と見落としがちなのが、電源周りのトラブルです。

  • コンセントはしっかり差し込まれていますか? 室内機と室外機、両方のコンセントがしっかり差し込まれているか確認しましょう。稀に、振動などで緩んでしまうことがあります。一度抜いてから、奥までしっかり差し込み直してみてください。差し込み直した後は、安全のため5分ほど待ってから運転を開始するのがおすすめです。
  • ブレーカーが落ちていませんか? エアコンは消費電力が大きいため、専用のブレーカーが分かれていることが多いです。自宅の分電盤を確認し、エアコンのブレーカーが「OFF」になっていたら「ON」に戻しましょう。もしブレーカーが頻繁に落ちる場合は、別の原因が考えられます。
  • リモコンは正常に作動していますか? リモコンの電池切れや故障が原因で、信号がエアコン本体に届いていない可能性もあります。新しい電池に交換したり、スマートフォンのカメラを通してリモコンの先端が光るか(赤外線が出ているか)確認してみたりするのも有効です。エアコン本体に付いている「応急運転ボタン」を押して、室外機が動くか試してみるのも良いでしょう。

3. 室外機周辺の環境を確認しよう!

室外機は、熱交換を行うための重要な機器です。その周りの環境も、運転に影響を与えることがあります。

  • 室外機の周りに障害物はありませんか? 室外機の吸い込み口や吹き出し口(プロペラの面)の前に、ダンボール、植木鉢、洗濯物、自転車、雪などが置かれていると、空気の流れが妨げられます。これにより、うまく熱交換ができずにエアコンが停止したり、エラーが出たりすることがあります。風通しを良くするために、周囲の障害物を取り除きましょう。
  • 室外機が直射日光や雪で覆われていませんか? 特に夏場、室外機が長時間直射日光に当たりすぎると、本体が過熱し、保護機能が作動して運転を停止することがあります。日よけなどを設置するのも一つの手です。冬場は、雪が室外機を覆ってしまうと、吸気や排気ができずに運転できなくなることがあります。

これが原因かも?室外機が動かないその他のトラブル

上記を確認しても室外機が動かない場合、以下のようなトラブルが考えられます。

  • ドレンホースの詰まり: エアコンで発生した水(結露水)を排出するドレンホースが詰まっていると、室内機から水漏れが起きたり、運転が停止したりすることがあります。
  • フィルターの汚れ・目詰まり: 室内機のフィルターが汚れていると、空気の流れが悪くなり、エアコンの効率が落ちます。これにより、室外機への負担が増えて運転が不安定になったり、停止したりすることもあります。定期的なフィルター掃除を心がけましょう。
  • 室外機内部の部品の故障: コンプレッサー、ファンモーター、基板などの部品が故障している可能性も考えられます。これらの修理は専門知識が必要になるため、プロに任せましょう。
  • 冷媒ガスの不足・漏れ: エアコンの運転に不可欠な冷媒ガスが不足していたり、配管から漏れていたりすると、室外機が動かなかったり、冷暖房能力が極端に落ちたりします。これは専門業者による点検・補充が必要です。
  • 室外機の経年劣化: エアコンも家電製品なので、長年使用していると部品が劣化し、故障しやすくなります。一般的にエアコンの寿命は10年〜15年程度と言われています。

最終手段!プロに相談するべき症状とポイント

上記を試しても改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。無理に自分で解決しようとすると、かえって状況を悪化させたり、感電などの危険を伴ったりする可能性があります。

  • エラーコードが表示されている: リモコンや室内機に「E##」や「F##」などのエラーコードが表示されている場合、特定の部品の故障や異常を示しています。エラーコードを控えて業者に伝えましょう。
  • 異音がする・異臭がする: 室外機から普段とは違う異音(ガタガタ、キュルキュルなど)がしたり、焦げ臭い匂いがしたりする場合は、すぐに運転を停止して専門業者に連絡してください。
  • 室内機から水が漏れる: ドレンホースの詰まり以外にも、水漏れの原因は複数考えられます。放置すると建材を傷める原因にもなるため、早めに修理を依頼しましょう。
  • 冷媒ガスが漏れている可能性がある: エアコンの効きが悪く、配管に霜がついていたり、泡のようなものが付着していたりする場合は、ガス漏れのサインかもしれません。
  • 何度試しても全く動かない: 上記で紹介した対処法をすべて試しても、室外機が全く動かない場合は、内部の部品が故障している可能性が高いです。

業者に連絡する際に伝えると良いこと:

  • エアコンのメーカーと型番
  • いつから症状が出ているか
  • どんな運転モードで試したか
  • ご自身で試したこと(ブレーカー確認、リモコン電池交換など)
  • エラーコードが表示されている場合はその内容
  • 異音や異臭があるか

まとめ:室外機トラブルも、まずは落ち着いて対処しよう!

エアコンの室外機が動かないと、とても焦ってしまいますよね。しかし、すぐに故障と判断するのではなく、まずは設定モード、電源周り、そして室外機周辺の環境を一つずつ確認することが大切です。

意外と簡単なことで解決することも多いので、この記事を参考に、ご自身でできる範囲のチェックをしてみてください。それでも解決しない場合は、無理をせず、信頼できる専門業者に相談して、安全・快適にエアコンを使えるようにしましょう!

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