知ってる?新幹線の「デッキエリア」徹底解説!賢く快適に利用するマナーとは?
新幹線に乗ると、座席の他にも車両と車両の間に「デッキエリア」と呼ばれる空間があるのをご存知ですか? 短時間の移動なら気にならないかもしれませんが、長時間の移動ではこのデッキエリアをどう使うかが、快適な旅の鍵になることもあります。
しかし、ただ漠然と利用していると、知らず知らずのうちに周りの乗客に迷惑をかけてしまう可能性も…。今回は、新幹線のデッキエリアがどんな場所で、どのように活用すべきか、そして誰もが気持ちよく過ごすための正しい利用マナーを詳しくご紹介します。
新幹線の「デッキエリア」ってどんな場所?
新幹線のデッキエリアは、各車両の出入り口付近にある共用スペースです。主に以下のような設備や機能があります。
- 乗降口: 列車への乗り降りをするドアがあります。
- お手洗い・洗面所: 多くの車両のデッキ付近に設置されています。
- 自動販売機: ドリンクやお菓子などを購入できる自動販売機が置かれていることもあります。
- ゴミ箱: 車内で出たゴミを捨てられるゴミ箱が設置されています。
- 業務用スペース: 車掌さんや車内販売員さんが利用するスペースもあります。
座席がある客室とは異なり、人が行き交うための通路であり、一時的に立ち止まるための空間として設計されています。
デッキエリアの賢い利用術:こんな時に便利!
デッキエリアは、使い方次第であなたの新幹線での時間をより快適にしてくれます。
- 電話をかける時: 客室内での通話は、周りの乗客の迷惑になるためマナー違反とされています。緊急の電話や、長時間の通話が必要な場合は、デッキエリアへ移動して静かに話しましょう。
- 気分転換やリフレッシュ: 長時間座りっぱなしで疲れた時、少し足を伸ばしたり、景色を眺めたりして気分転換するのに最適です。
- お子さんのぐずり対策: 小さなお子さんがぐずってしまった時など、客室で周りに気兼ねなくあやすのが難しい場合に、デッキエリアへ移動して気分を変えてあげると良いでしょう。
- お手洗い待ち: お手洗いが混雑している時、客室の通路を塞がずに待つことができます。
知っておきたい!新幹線デッキエリアの利用マナー
誰もが快適に新幹線を利用するためには、デッキエリアでのマナーを守ることが非常に重要です。
- 通話は声のトーンに注意!: デッキエリアは通話が許されている場所ですが、声が大きすぎると客室に漏れたり、他の利用者に不快感を与えたりします。できるだけ小さな声で、簡潔に済ませるように心がけましょう。
- 荷物は邪魔にならない場所に: 大きな荷物を持っている場合、デッキエリアに置くと通行の妨げになります。特に緊急時の避難経路を塞ぐことになりかねません。通路の邪魔にならないよう、壁際や隅に寄せるか、可能な限り座席上の荷物棚や指定された荷物スペース(一部車両の最後部座席後ろなど)を利用しましょう。
- 長時間占拠しない: デッキエリアは多くの人が利用する共有スペースです。特定の一人が長時間立ち尽くして占拠したり、大声で話し続けたりすることは控えましょう。
- ゴミの分別を忘れずに: ゴミ箱が設置されていますが、可燃物、ペットボトル、缶・ビンなど、分別が求められることが多いです。指示に従って正しく捨てましょう。
- 喫煙はできません!: 2024年春に新幹線の全ての喫煙ルームが廃止されました。 デッキエリアを含め、新幹線車内は全面禁煙です。電子タバコや加熱式タバコも使用できませんので、喫煙は乗車前や下車後の駅構内の喫煙所で済ませましょう。
- 飲食の配慮: 座席での飲食が基本ですが、軽食や飲み物をデッキで済ませる場合も、匂いの強いものは避け、周囲への配慮を忘れずに。
まとめ:快適な新幹線移動のために、マナーを意識しよう!
新幹線のデッキエリアは、移動の際に便利な多機能スペースです。しかし、その公共性を理解し、周りの乗客への配慮を忘れずに利用することが、快適な旅の基本となります。特に、通話時の声のトーンや、喫煙場所の変更など、最新のマナーをしっかり押さえて、誰もが気持ちよく新幹線での移動を楽しめるように心がけましょう。