💡これで安心!ファンヒーター本体に残った灯油の抜き方&少量灯油の捨て方ガイド💡
寒い季節に大活躍したファンヒーターも、暖かくなるとお役御免。次のシーズンまで安全に保管するためには、本体に残った灯油をしっかり抜いておくことがとっても大切です。でも、「どうやって抜くの?」「少量残った灯油ってどうすればいいの?」と悩んでしまいますよね。
灯油は引火性のある危険物なので、正しい方法で処理しないと、火災や事故の原因になってしまうことも。
この記事では、ファンヒーター本体に残った灯油を安全に抜き取る方法から、わずかに残った灯油の賢い処理方法まで、詳しく解説します。もう迷うことなく、ファンヒーターの片付けも完璧にこなせるようになりますよ!
なぜファンヒーターの灯油を抜く必要があるの?
ファンヒーターの灯油をしっかり抜いておくことは、安全面と機器の寿命を延ばす上で非常に重要です。
引火・火災の危険性: 灯油は揮発性が高く、夏場の高温環境下では気化して引火する危険性が高まります。本体内に残った灯油が原因で事故が起こる可能性もゼロではありません。
変質による故障: 灯油は時間が経つと酸化し、変質します。変質した灯油は「古い灯油」と呼ばれ、ファンヒーターのフィルターや燃焼部分を詰まらせ、故障の原因となることがあります。
ニオイの発生: 変質した灯油は、独特の不快なニオイを発生させることがあります。
これらのトラブルを避けるためにも、シーズンオフには必ず灯油を抜き取り、空っぽの状態で保管しましょう。
ファンヒーター本体の灯油の抜き方(安全第一!)
ファンヒーターの灯油は、タンクだけでなく本体の「油受け皿」にも残っています。説明書を確認し、以下の手順で慎重に作業しましょう。
準備するもの
手動式給油ポンプ(スポイトタイプが便利): ホームセンターや100円ショップで手に入ります。
灯油を一時的に入れる容器: 密閉できるポリタンクなどが安全です。
新聞紙や雑巾: 灯油がこぼれた際にすぐに拭き取れるように用意しましょう。
ゴム手袋: 手荒れ防止や灯油の付着を防ぐため。
抜き方手順
ファンヒーターを完全に停止させ、冷ます: まずはファンヒーターの電源を切り、本体が完全に冷めていることを確認してください。熱が残っていると危険です。
給油タンクを取り出す: 本体から給油タンクを外し、中の灯油を給油ポンプで別のポリタンクなどへ移し替えます。この時、給油口の口金を押し下げると抜きやすい機種もあります。
本体の油受け皿の灯油を抜く: 給油タンクを抜いた本体の底には、「油受け皿」があり、ここに少量の灯油が残っています。
給油ポンプの先を加工: 市販の給油ポンプの吸い口は太いことが多いので、ハサミで斜めにカットしたり、細いストローをテープで固定するなどして細くすると、底の灯油を吸い取りやすくなります。
スポイトを使用: 少量の場合は、大きなスポイトや、理科の実験で使うような細いスポイトを使うと、より確実に吸い取れます。
油フィルターの灯油も確認: オイルフィルター(油フィルター)を外して、中に灯油が溜まっていないか確認しましょう。灯油が残っていれば吸い取ります。このフィルターは、ゴミや水が溜まりやすい部分なので、清掃も兼ねてチェックするのがおすすめです。
残った灯油を拭き取る: 抜き取った後も、油受け皿の底や給油口の周りにわずかに灯油が残っていることがあります。これらは新聞紙やいらない布などで丁寧に拭き取りましょう。ティッシュペーパーなどを中に残さないように注意してください。
しっかり乾燥させる: 灯油を抜き取り、拭き取った後は、本体を風通しの良い場所に置いて、完全に乾燥させましょう。湿気はサビの原因にもなります。
少量残った灯油の「捨て方」と「使い切り方」
ファンヒーター本体から抜き取った灯油や、ポリタンクにわずかに残ってしまった灯油。どう処分すればいいか悩みますよね。
1. 「少量」の灯油の場合(約100cc以下が目安)
ごく少量(目安として50cc〜100cc程度、およそコーヒーカップ半分くらいまで)であれば、以下の方法で処理できる場合があります。
新聞紙や布に染み込ませて可燃ゴミへ: いらない新聞紙や布、キッチンペーパーなどに灯油をしっかりと染み込ませ、ビニール袋などに入れて密封し、お住まいの自治体のルールに従って「可燃ゴミ」として出せる場合があります。
【重要!】必ず自治体にご確認を!: 地域によっては、灯油を燃えるゴミとして出すことを禁じている自治体も多いです。必ず事前に自治体のゴミ分別ルールを確認してください。
引火注意: 灯油を染み込ませた紙や布は引火性があるため、完全に乾燥させてから捨てるようにし、他のゴミと混ぜないように注意しましょう。風通しの良い場所でしっかり乾燥させることが大切です。
2. 残った灯油を「使い切る」方法
少量であれば、無理に捨てるよりも使い切ってしまうのが最も手軽で安全な方法です。
次のシーズンに持ち越さない: 古い灯油は変質している可能性が高く、ファンヒーターの故障の原因になります。そのシーズン中に使い切るのが理想です。
衣類乾燥に活用する: 梅雨時期など、洗濯物が乾きにくい時期に、ファンヒーターを衣類乾燥機代わりに使う方法もあります。ただし、換気を十分に行い、洗濯物がお香の吹き出し口に触れないよう、安全な距離を保つことが重要です。
点検・試運転に使う: 来シーズン使う前に、点検や試運転で残りの灯油を使い切るのも一つの方法です。ただし、変質している灯油は使わないようにしましょう。
3. 「まとまった量」の灯油の場合
ポリタンクにまとまった量の灯油が残ってしまった場合は、以下の方法で処分しましょう。
ガソリンスタンドに相談: 多くのガソリンスタンドでは、少量からまとまった量の灯油を引き取ってくれます。有料の場合と無料の場合があるので、事前に電話で確認してから持ち込みましょう。セルフ式のガソリンスタンドでは引き取りを行っていないこともあるので注意が必要です。
灯油を購入した販売店(ホームセンターなど)に相談: 購入したホームセンターや灯油販売店でも引き取りに応じてくれる場合があります。レシートや領収書が必要な場合もあるので、こちらも事前に問い合わせてみましょう。
不用品回収業者に依頼: 灯油だけでなく、古いファンヒーター本体なども一緒に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのも便利です。専門業者が安全に回収してくれますが、費用がかかります。
知り合いに譲る: もし、まだ比較的新しい灯油で、使ってくれる知り合いがいれば譲るのも良い方法です。ただし、古くなった灯油は避けるようにしましょう。
まとめ:安全な冬の準備は「灯油抜き」から!
ファンヒーター本体に残った灯油の抜き取りと、余った灯油の適切な処分は、次のシーズンを安全に迎えるための大切な準備です。
本体の灯油は給油ポンプやスポイトでしっかり抜き取る。
わずかな灯油は自治体のルールを確認の上、布に染み込ませて乾燥させてから可燃ゴミへ。
まとまった灯油はガソリンスタンドや販売店に相談する。
灯油の取り扱いは常に慎重に、そして安全第一で行いましょう。これで、今年の冬も安心してファンヒーターを使えますね!