こどもの日って何をすればいいの?家族で楽しむ風習や伝統的な食べ物を徹底解説!
5月5日の「こどもの日」は、子どもの健やかな成長と幸せを願う大切な祝日です。でも、「具体的に何をすればいいんだろう?」「どんな風習や食べ物があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。昔ながらの伝統から、現代の楽しみ方まで、こどもの日の過ごし方はさまざまです。
この記事では、こどもの日の由来から、古くから伝わる鯉のぼりや五月人形などの風習、そしてちまきや柏餅といった縁起の良い食べ物について、詳しく解説していきます。お子さんと一緒に日本の文化に触れながら、家族みんなでこどもの日を楽しく、そして意味深く過ごすためのヒントを見つけていきましょう!
こどもの日ってどんな日?その由来と意味
こどもの日は、国民の祝日に関する法律で「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日と定められています。元々は、男の子の成長を祝う「端午(たんご)の節句」が由来となっており、奈良時代から続く古い行事です。
端午の節句の由来
「端午」の「端」は「始め」を、「午」は「午(うま)の日」を意味し、元々は月の初めの午の日を指していました。それが、午と五の音が同じであることから、5月5日に行われるようになったと言われています。
昔は、季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられ、菖蒲(しょうぶ)を使って邪気を払う行事が行われていました。やがて、武家社会において菖蒲が「尚武(しょうぶ)=武道を尊ぶこと」に通じるとして、男の子の健やかな成長と立身出世を願う行事へと変化していったのです。
伝統的な風習を楽しもう!
こどもの日には、さまざまな願いが込められた伝統的な風習があります。
1. 鯉のぼり:立身出世と健康の象徴
【由来と意味】
中国の故事にある「登竜門(とうりゅうもん)」に由来します。鯉が滝を登り切ると龍になるという伝説から、子どもがどんな困難にも打ち勝って立派に成長し、立身出世することを願って飾られます。風を受けて空を泳ぐ姿は、生命力や躍動感を表しています。
【楽しみ方】
庭に立てる大きな鯉のぼりだけでなく、ベランダ用や室内用のコンパクトなもの、手軽に飾れるタペストリーなど、住環境に合わせて様々なタイプがあります。ぜひお子さんと一緒に飾って、空を泳ぐ鯉の姿を楽しんでみてください。
2. 五月人形・兜飾り:男の子を守るお守り
【由来と意味】
武士の魂である甲冑(かっちゅう)や兜は、身を守るための大切な防具です。これらを飾ることで、男の子が病気や事故などの災厄から守られ、強く健やかに育つことを願う、お守りの意味が込められています。
【楽しみ方】
兜飾りや鎧飾り、武者人形など、様々な種類があります。お子さんの誕生を祝って贈られることが多く、代々受け継がれていく家もあります。飾る場所やスペースに合わせて選び、子どもの成長を願う気持ちを形にしましょう。
3. 菖蒲湯(しょうぶゆ):邪気払いの知恵
【由来と意味】
古くから菖蒲には、独特の香りで邪気を払う力があると信じられてきました。また、菖蒲が持つ薬効から、健康を願う意味も込められています。
【楽しみ方】
5月5日に、細かく刻んだ菖蒲の葉や根を袋に入れてお風呂に浮かべます。菖蒲の香りはリラックス効果も期待でき、薬湯のように体を温め、健康を祈る昔ながらの風習です。
こどもの日の伝統的な食べ物:願いを込めて味わう
こどもの日には、それぞれに意味が込められた伝統的な食べ物があります。
1. ちまき:邪気払いと厄除け
【由来と意味】
中国から伝わったとされ、ちまきを食べることで邪気を払い、厄除けになると言われています。もち米を笹の葉で包んで蒸したもので、地域によって形や味付けが異なります。
【楽しみ方】
独特の笹の香りが特徴的です。お店で買うだけでなく、家庭で作ってみるのも楽しい体験になります。
2. 柏餅(かしわもち):子孫繁栄の願い
【由来と意味】
柏の葉は、新しい芽が出るまで古い葉が落ちないという特徴があります。このことから、**「家系が途切れない」「子孫繁栄」**の縁起物とされています。子どもの成長を願う親の気持ちが込められています。
【楽しみ方】
粒あんやこしあん、みそあんなど、様々な味があります。和菓子屋さんやスーパーで手軽に購入できるので、家族みんなで好きな味を選んで味わいましょう。
現代のこどもの日の過ごし方
伝統的な風習も大切にしつつ、現代では自由にこどもの日を楽しむ家庭が増えています。
- 家族でお出かけ:公園で思いっきり遊ぶ、動物園や水族館に行く、イベントに参加するなど。
- 子どもの好きな料理を作る:伝統的な食べ物と合わせて、お子さんの大好きなハンバーグやカレーなどを作るのも良いでしょう。
- プレゼントを贈る:日頃の感謝や、成長を願って、おもちゃや本などをプレゼントするのも喜びます。
- 家族写真で思い出作り:鯉のぼりや五月人形と一緒に、家族で記念写真を撮るのも素敵な思い出になります。
まとめ:子どもの成長を祝い、家族の絆を深める日に
こどもの日は、お子さんの健やかな成長を祝い、家族の絆を深めるための大切な一日です。鯉のぼりや五月人形に込められた立身出世や健康への願い、ちまきや柏餅に込められた厄除けや子孫繁栄の願いなど、それぞれの風習や食べ物に込められた意味を知ることで、より深くこどもの日を味わうことができます。
昔ながらの伝統を大切にしつつ、現代ならではの楽しみ方も取り入れながら、家族みんなで笑顔あふれる素敵なこどもの日を過ごしてくださいね。