「タッパ」って、どこかの地方の方言？それとも専門用語？その意味と意外な由来を徹底解説！

 

冷蔵庫を開けると、作り置きのおかずや残り物が「タッパ」に入っている。お弁当箱を「タッパ」と呼ぶ人もいる。普段何気なく使っている「タッパ」という言葉ですが、「これって方言なの？」「業界用語？」と、そのルーツが気になったことはありませんか？

今回は、多くの人が使う一方で、その正体が意外と知られていない「タッパ」という言葉の意味、そしてその意外な由来について詳しく解説します。これであなたも「タッパ」マスターに！

「タッパ」ってそもそも何？その意味を整理！

私たちが日常的に使う「タッパ」という言葉は、主に以下のものを指しています。

• 密閉できる食品保存容器: 冷蔵庫で食品を保存する際によく使う、蓋つきのプラスチック製容器のこと。これが最も一般的な「タッパ」のイメージでしょう。
• お弁当箱: 特に、蓋がしっかりと閉まるタイプのプラスチック製お弁当箱を指して「タッパ」と呼ぶ人もいます。
• 食品を入れる容器全般: 上記以外でも、食品を一時的に入れておく容器全般を指す広義の言葉として使われることもあります。

つまり、「タッパ」とは、食品を保存したり持ち運んだりするための、蓋つきの容器を意味する言葉として使われている、ということになります。

「タッパ」は方言？専門用語？その意外な由来とは！

さて、本題です。「タッパ」は特定の地方の方言なのでしょうか？それとも何か特定の分野の専門用語なのでしょうか？

実は、「タッパ」は特定の地方の方言でも、専門用語でもありません。

正しくは、世界中で広く知られているある「商品名」が一般名詞化したものです。

その正体は…

「タッパーウェア（Tupperware®）」

です！

「タッパーウェア」とは、1940年代にアメリカで誕生した、密閉性の高いプラスチック製食品保存容器のブランド名なんです。創業者であるアール・サイラス・タッパーが開発した、空気をしっかりと密閉する独自の蓋の技術が画期的で、瞬く間に世界中で大ヒットしました。

日本にも1960年代に上陸し、その優れた密閉性と耐久性で主婦層を中心に絶大な人気を博しました。その結果、「タッパーウェア」という商品名が、いつしか密閉容器全般を指す言葉として定着し、「タッパ」と略されて使われるようになった、というわけです。

これは、「バンドエイド（絆創膏）」や「セロハンテープ（セロハン粘着テープ）」、「宅急便（宅配便）」などと同じ現象で、特定の商品名がそのジャンルの代表的な名称として広く使われるようになった例と言えます。

なぜ「タッパ」という呼び方が広まったの？

「タッパーウェア」が「タッパ」として広く使われるようになった背景には、いくつかの要因が考えられます。

• 呼びやすさ: 「タッパーウェア」よりも「タッパ」の方が短く、語呂が良いので、日常会話で使いやすかった。
• 商品の浸透度: 当時、革新的な密閉容器として「タッパーウェア」が市場に広く普及し、一般家庭に浸透したため、商品名がそのまま一般的な呼称として認識された。
• 類似商品の増加: 「タッパーウェア」の成功後、他社からも同様の密閉容器が多数発売されましたが、それらもまとめて「タッパ」と呼ぶのが便利だった。

まとめ：日常に溶け込んだ「タッパ」の秘密

普段何気なく使っている「タッパ」という言葉の裏には、世界的に有名なブランド名が隠されていた、というのは意外な発見だったのではないでしょうか？

「タッパ」は方言でも専門用語でもなく、特定の優れた商品名が一般化した言葉として、私たちの食卓や生活にすっかり溶け込んでいるのです。

これからは、冷蔵庫から「タッパ」を取り出すたびに、そんな言葉の歴史に思いを馳せてみるのも面白いかもしれませんね！