お正月飾りは「いつまで」飾る?正しい期間と片付け方で福を呼び込もう!
新しい年の始まりを告げるお正月。玄関に飾られた門松やしめ縄、鏡餅などのお正月飾りは、私たちに清々しい気持ちと、年神様(としがみさま)をお迎えする準備を教えてくれますよね。「今年も良い年になりますように」という願いを込めて飾るお正月飾りですが、「一体いつまで飾っておけばいいの?」「片付け方にもルールがあるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
この記事では、お正月飾りを飾る期間の正しい知識から、飾ってはいけないとされる日、そして片付け方までを詳しく解説します。伝統的な意味を知って、気持ちよく新年を迎え、そして清々しくお正月を締めくくりましょう!
お正月飾りは「いつからいつまで」飾るのが正しい?
お正月飾りは、年神様をお迎えするための目印や依り代(よりしろ)となるものです。飾る期間にも、ちゃんとした意味とマナーがあります。
飾る時期:末広がりで縁起の良い「28日」が最適!
一般的に、お正月飾りは12月28日までに飾るのが良いとされています。
「8」は末広がりで縁起が良いとされる数字だからです。
- 12月28日:末広がりで最も縁起が良いとされる日。この日までに飾るのが理想的です。
- 12月29日:**「二重苦(にじゅうく)」**に通じるとして、縁起が悪いとされています。この日に飾るのは避けましょう。
- 12月30日:28日に間に合わなかった場合、この日までに飾っても問題ないとされています。
- 12月31日:**「一夜飾り(いちやかざり)」**と呼ばれ、年神様を迎える準備が遅すぎるとされ、失礼にあたると言われています。葬儀と同じように慌てて準備したように見えてしまうため、避けるのがマナーです。
片付ける時期:「松の内」の終わりを目安に!
お正月飾りを片付ける時期は、「松の内(まつのうち)」と呼ばれる期間が終わる頃です。この松の内の期間は、地域によって異なります。
- 関東地方の松の内:1月7日まで
- 関西地方や一部地域:1月15日まで
地域によって異なるため、ご自身の住んでいる地域や、ご家族の習わしに合わせて確認するのが確実です。一般的には、1月7日頃に片付ける家庭が多いでしょう。
なぜ「松の内」までなの?
松の内の期間は、年神様が各家庭に滞在されるとされる期間です。年神様がいらっしゃる間は、お正月飾りを飾っておもてなしをするという意味があります。松の内が終わると、年神様は天にお帰りになると考えられているため、お飾りも役目を終えるのです。
お正月飾りの種類と意味
代表的なお正月飾りの種類と、それぞれの持つ意味も知っておくと、より気持ちを込めて飾ることができます。
- 門松(かどまつ): 年神様が降りてくる際の目印となる「依り代」です。常緑樹である松は、長寿や繁栄の象徴とされます。
- しめ縄(しめなわ): 神様を迎える清浄な場所であることを示し、不浄なものが入ってこないようにする「結界」の役割があります。
- 鏡餅(かがみもち): 年神様へのお供え物であり、年神様が宿るとされる場所です。一年を健康に過ごせるようにという願いが込められています。
- 破魔矢(はまや): 魔を破り、災いを退けるという意味を持つ縁起物。玄関や床の間に飾られます。
お正月飾りの「正しい片付け方」
役目を終えたお正月飾りは、ゴミとして処分するのではなく、適切な方法で片付けるのが習わしです。
1. 地域のお焚き上げ(どんど焼き)へ
最も丁寧な方法は、地域の神社やお寺で行われる**「どんど焼き(左義長)」**に持っていくことです。これは、正月飾りを焼くことで年神様を天にお見送りし、無病息災や五穀豊穣を願う伝統的な行事です。通常、松の内の終わる1月14日や15日頃に行われます。
2. 自治体の分別ルールに従って処分
どんど焼きに参加できない場合は、家庭で処分することも可能です。その際は、神聖なものとして、以下の方法で処分しましょう。
- 飾りを白い紙(半紙や新聞紙など)で包み、「塩」を軽く振って清めます。
- 他のごみとは分けて、地域の分別ルールに従って処分します。
まとめ:意味を知って、より豊かなお正月を!
お正月飾りは、単なる季節の飾り物ではありません。年神様をお迎えし、一年の幸福を願う、日本の大切な伝統文化です。
- 飾る時期は12月28日まで(一夜飾りは避ける)。
- 片付ける時期は松の内まで(関東は1月7日、関西は1月15日が目安)。
- 処分はどんど焼きが最善、難しい場合は清めてから。
これらの正しい知識を身につけて、ぜひあなたも清々しい気持ちで新年を迎え、そしてお正月飾りを丁寧に見送って、一年を通じて福を呼び込みましょう!