夏はいつからいつまで?5月は春?6月は夏?季節の移ろいを徹底解説!
「もう5月なのに、なんだか夏っぽい日差し…?」「6月って梅雨だけど、夏って言っていいの?」など、日本の季節の区切り、特に「夏」がいつからいつまでなのか、曖昧に感じている方は多いのではないでしょうか。カレンダー上の区切りと、体感する季節感が違うと、服装選びや季節のイベント準備にも迷ってしまいますよね。
この記事では、気象学的、暦(こよみ)の上、そして体感的な「夏」の期間について、それぞれの視点から分かりやすく解説します。5月や6月が果たして「春」なのか「夏」なのか、はっきりさせて、これからの季節を快適に、そして存分に楽しみましょう!
1. 気象庁が定める「夏」:6月・7月・8月
最も明確な区切りは、気象庁が定めている季節区分です。
- 夏: 6月、7月、8月
- 春: 3月、4月、5月
- 秋: 9月、10月、11月
- 冬: 12月、1月、2月
この区分は、それぞれの月の平均気温に基づいて統計的に定められています。 例えば、梅雨時期の6月も、年間を通しての平均気温を考慮すると「夏」に分類されるのです。天気予報などで「今年の夏は暑くなるでしょう」といった表現が使われる際の「夏」は、基本的にこの気象庁の区分を指しています。
【ポイント!】
気象学的には、**5月は「春」、6月は「夏」**に分類されます。
2. 暦(こよみ)の上での「夏」:立夏から立秋の前日まで
日本の伝統的な暦である二十四節気(にじゅうしせっき)では、季節の変わり目をさらに細かく区切っています。この暦の上での「夏」は、私たちが感じる季節感と少しズレがあるかもしれません。
- 夏のはじまり(立夏・りっか): 毎年5月5日頃。この日から「暦の上では夏」とされます。実際にはまだ春の陽気を感じる日が多い時期ですね。
- 夏の終わり(立秋・りっしゅう)の前日まで: 毎年8月7日頃が「立秋」です。立秋を過ぎると、暦の上ではもう「秋」になります。しかし、体感的にはまだまだ真夏日が続き、残暑が厳しい時期です。
【ポイント!】
暦の上では、5月のゴールデンウィーク明けにはもう「夏」が始まっているとされています。この時期に「夏」の準備を始めるのは、理にかなっているのかもしれませんね。
3. 体感する「夏」:人それぞれ、そして地域差も!
気象学的、暦の上での区切りがある一方で、私たちが肌で感じる「体感としての夏」は、人それぞれ異なりますし、住んでいる地域によっても大きく変わります。
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「夏が始まったな」と感じる瞬間:
- 半袖で過ごせる日が増える。
- 最高気温が25℃を超える「夏日」が増える。
- 汗ばむ陽気になる。
- セミの鳴き声が聞こえ始める。
- 強い日差しを感じる。 これらのサインから、「体感として夏が来た!」と感じる人が多いでしょう。
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「夏が終わったな」と感じる瞬間:
- 朝晩が涼しくなる。
- 最高気温が30℃を下回る日が増える。
- 強い日差しが和らぐ。
- 風が涼しく感じる。
- 赤とんぼを見かけるようになる。
【ポイント!】
体感としての夏は、特に日本の広い国土では地域差が大きいです。沖縄ではGW前から夏を感じる一方、北海道では8月に入ってようやく本格的な夏になる、といった違いがあります。
結局、5月は春?夏?6月はどっち?
それぞれの視点をまとめると…
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5月:
- 気象学的には「春」
- 暦の上では「夏」の始まり
- 体感的には、日によって「春」と「夏」が混在する時期 まさに季節の変わり目、どちらの要素も持ち合わせる時期と言えるでしょう。
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6月:
- 気象学的には「夏」
- 暦の上では「夏」の真っ只中
- 体感的には、梅雨明けから本格的な暑さを感じる「夏」 梅雨の時期でじめじめしますが、気象学的にはしっかり「夏」に分類されます。梅雨明けを境に、体感も一気に夏らしくなりますね。
まとめ:日本の「夏」は多角的!賢く過ごすためのヒント
日本の「夏」は、一言では語れない多様な側面を持っています。気象庁の区分、暦、そして私たちの体感によって、その始まりや終わり、含まれる期間が異なることがお分かりいただけたでしょうか。
- 公的な情報(天気予報など)は「気象庁区分」
- 伝統や行事の節目は「暦」
- 服装選びや体調管理は「体感」
これらを総合的に理解することで、いつからいつまでを「夏」と捉えるかが明確になり、季節ごとのイベントや体調管理に役立てられるでしょう。
移ろいゆく日本の四季を、それぞれの視点から楽しみ、快適に過ごすための知識として、ぜひ活用してくださいね!