「あれ?エアコンが冷えない・温まらない…」室外機が動かない原因と今すぐ試せる対処法!プロに頼む前にできること


「夏なのにエアコンが効かない!室外機がうんともすんとも言わない…」

「冬なのに暖房が入らない!もしかして室外機が動いてない?」

「急にエアコンが効かなくなって困った!これって故障?」

エアコンが急に動かなくなったり、冷えたり温まったりしなくなると、本当に焦りますよね。特に真夏や真冬は、命に関わることもあります。室外機が動かないのを目にすると、「故障かな?」と不安になる気持ち、よく分かります。

でも、ちょっと待ってください!実は、エアコンの室外機が動かない原因は、必ずしも「故障」とは限りません。自分で簡単に確認・対処できるケースも少なくないんです。

この記事では、「エアコンの室外機が動かない!」と困っているあなたのために、その主な原因から、今すぐ試せるカンタンな対処法、そして、もしもの時の修理や買い替えの目安まで、あなたの疑問をぜ〜んぶ解決しちゃいます!これを読めば、もうエアコンの不調で途方に暮れることなく、安心して快適な空間を取り戻せるはずです。

そもそも、エアコンの「室外機」ってどんな役割?

エアコンの室外機は、実はとても重要な役割を担っています。

  • 冷房時: 室内機が部屋の熱を吸収し、その熱を室外機へ運びます。室外機はその熱を外に放出し、冷たくなった冷媒ガスを再び室内機へ送り返します。
  • 暖房時: 室外機が外の空気から熱を吸収し、その熱を冷媒ガスに乗せて室内機へ運びます。室内機がその熱を部屋に放出することで、部屋が温まります。

つまり、室外機は部屋と外の**「熱のやり取り」**を行う、エアコンの心臓部ともいえる存在なんです。この室外機が正常に動かないと、部屋は冷えも温まりもしない「ただの送風」状態になってしまいます。

「室外機が動かない!」時に考えられる主な原因はコレ!

エアコンの室外機が運転しなかったり、途中で止まってしまったりするのには、いくつかの理由があります。まずは、あなたのエアコンに当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

1.エアコンの設定やモードが間違っている!意外とよくあるパターン

室外機が動かないからといって、必ずしも故障とは限りません。

  • 送風モードになっている: リモコンの設定が「送風」になっていませんか?送風モードでは室外機は動きません。冷房・暖房・除湿のいずれかに設定し直しましょう。
  • 設定温度が現在の室温に近い(サーモオフ機能): エアコンは、設定温度に達すると自動的に運転を弱めたり、室外機の運転を停止させたりする「サーモオフ機能」が備わっています。例えば、冷房で28℃に設定していて、室温が28℃になったら、室外機は一時的に止まることがあります。
    • 試しに、冷房なら設定温度を20℃など極端に低く、暖房なら30℃など極端に高くしてしばらく様子を見てみましょう。
  • タイマー設定がされている: 消し忘れタイマーなどが設定されていて、自動で運転が停止している可能性もあります。

2.電源系統に問題がある!ブレーカーやコンセントをチェック

エアコンは大きな電力を消費するため、電源の問題で動かないことがあります。

  • ブレーカーが落ちている: エアコン専用のブレーカーや、家全体のメインブレーカーが落ちていませんか?特に、他の電化製品と併用して電気を使いすぎるとブレーカーが落ちやすいです。
  • コンセントが抜けている: 引っ越し後や掃除の後など、コンセントがしっかり差し込まれていないことがあります。
  • 電源プラグの抜き差しでリセット: エアコン内部の電気的なエラーで一時的に停止している場合、コンセントを一度抜いて、5分ほど待ってから再度差し込むことでリセットされ、運転を再開することがあります。

3.室外機の周辺環境が悪い!熱交換を邪魔していませんか?

室外機は、空気の出し入れをして熱交換を行っています。その邪魔をすると、正常に機能しません。

  • 吹き出し口や吸い込み口が塞がれている: 室外機の周りにダンボール、植木鉢、自転車、物干し竿などが置かれていたり、雑草が生い茂っていたりしませんか?空気がスムーズに流れず、排熱・吸熱ができなくなり、保護装置が働いて停止することがあります。
    • 理想は、背面側10cm以上、前面20cm以上の空間を確保することです。
  • 室外機が汚れている: 室外機の裏側にあるアルミフィン(薄い金属の板がたくさん並んでいる部分)にホコリやゴミ、落ち葉などが詰まっていると、熱交換の効率が落ち、室外機に負担がかかって動かなくなることがあります。
  • 直射日光が当たりすぎている(特に冷房時): 室外機が強い直射日光にさらされていると、本体が高温になりすぎて保護機能が働き、停止することがあります。日よけ対策も有効です。

4.冷媒ガス(エアコンガス)の不足や漏れ!効きが悪くなったら要注意

エアコンの内部を循環する冷媒ガスは、熱を運ぶ重要な役割を担っています。

  • 冷媒ガスの不足・漏れ: ガスが不足すると、熱交換が効率的に行われず、冷暖房の効きが悪くなります。症状が進むと、室外機が安全のために停止してしまうことがあります。
    • 室外機の配管や接続部分に霜や氷が付着している場合は、ガス不足のサインである可能性が高いです。
    • 冷媒ガスは自然に減ることはありません。減っている場合はどこかから漏れているということです。

5.エアコン本体の故障が疑われる場合(専門業者に相談が必要なケース)

上記を試しても解決しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、部品の故障が考えられます。

  • エラーコードが表示される: リモコンや室内機のランプが点滅し、エラーコードが表示されている場合は、取扱説明書でそのコードの意味を確認しましょう。
  • ファンモーターの故障: 室外機のファンが回らない、異音がする(「ガラガラ」「キュルキュル」など)場合は、ファンモーターの故障が考えられます。
  • コンプレッサーの故障: エアコンの心臓部ともいえるコンプレッサーが故障すると、冷媒ガスの圧縮ができなくなり、室外機が動かなくなったり、異音(「ブーン」「ウィーン」などの低い音)がしたりすることがあります。修理費用が高額になることが多い部品です。
  • 制御基板の故障: エアコン全体の動作を制御している基板が故障すると、室外機だけでなく室内機も含め、全く反応しなくなったり、不規則な動作をしたりすることがあります。

今すぐできる!「動かない!」時のカンタン対処法

「うちの室外機、これかも!」と思う原因が見つかったら、まずは焦らず以下の対処法を試してみてください。

対処法1:設定を見直す&リセットする

  1. リモコンのモードを確認: 冷房・暖房・除湿のいずれかになっているか確認し、違っていれば設定し直す。
  2. 設定温度を変更: 冷房なら室温より5℃以上低く、暖房なら室温より5℃以上高く設定してみる。
  3. 運転モードを「自動」にしてみる: 一度、自動運転モードに設定し直して様子を見てみる。
  4. コンセントを抜いてリセット: エアコンのコンセントを抜き、約5分ほど待ってから再度差し込んでみる。(ブレーカーを落としてから戻すのも同様の効果があります)

対処法2:室外機の周辺環境を整える

  1. 障害物を取り除く: 室外機の吹き出し口や吸い込み口を塞いでいる物があれば、すべて取り除きます。
  2. 清掃する: 室外機の裏側にあるアルミフィンやファンにホコリ、ゴミ、落ち葉などが詰まっていないか確認し、手やブラシなどで優しく取り除きましょう。強くこすったり、アルミフィンを傷つけたりしないように注意してください。
    • ※室外機の内部は精密部品が多く、むやみに分解したり水をかけたりするのは危険です。見える範囲の清掃に留めましょう。
  3. 日よけ対策: 可能であれば、直射日光が当たらないように簡易的な日よけを設置してみるのも良いでしょう。

対処法3:リモコンやエラーコードを確認する

  1. リモコンの電池を交換する: リモコンの電池切れで、設定が正確に伝わっていない可能性もあります。
  2. エラーコードをチェック: 室内機やリモコンにエラーコードが表示されていないか確認し、取扱説明書でその意味と対処法を調べます。
  3. 応急運転(強制運転)を試す: ほとんどのエアコンには、リモコンが使えない場合などに本体のボタンで直接運転させる「応急運転」や「強制運転」機能があります。これを試して室外機が動くか確認してみましょう。場所は室内機のカバーを開けた奥などにあります。

どうしても直らない…その時は修理?それとも買い替え?

上記の自分でできる対処法を試しても室外機が動かない場合や、頻繁に同じ症状が起こる場合は、専門業者による修理や買い替えが必要になる可能性が高いです。

修理の目安と費用相場

  • 購入後6年以内: メーカーの部品保有期間内である可能性が高く、修理が可能な場合が多いです。保証期間内であれば無償修理になることも。
  • 費用相場: 故障箇所によって大きく異なります。
    • 制御基板の交換:2万円~4万円程度
    • ファンモーターの交換:2万円~5万円程度
    • 冷媒ガスの補充(ガス漏れ修理含む):2万円~6万円程度
    • コンプレッサーの交換:6万円~15万円程度(高額になるため買い替えを検討するケースが多い)

買い替えの目安

  • 購入後7年以上経過している場合: 一般的にエアコンの寿命は10年〜15年と言われています。メーカーの部品保有期間(生産終了からおおむね10年)を過ぎていると、修理に必要な部品が手に入らないことがあります。
  • 修理費用が高額になる場合: 特にコンプレッサーの故障など、修理費用が新しいエアコンの購入費用とあまり変わらない、またはそれ以上になる場合は、買い替えを検討した方が経済的です。
  • エラーが頻繁に出る、他の不具合も多い場合: 一箇所直しても、すぐに別の故障が出てくる可能性があります。
  • 省エネ性能の向上: 最新のエアコンは、昔の機種に比べて格段に省エネ性能が向上しています。買い替えることで、電気代が安くなることも。

迷ったら、まずはメーカーの修理窓口、購入した家電量販店、または地域のエアコン修理業者に相談し、見積もりを取ってみるのがおすすめです。 複数の業者から見積もりを取って比較検討するのも良いでしょう。

まとめ:諦めないで!エアコンの室外機トラブルは解決できる!

エアコンの室外機が動かないと、不安になってしまうのは当然です。しかし、まずは落ち着いて、今回ご紹介した「自分でできる確認と対処法」を一つずつ試してみてください。意外な原因で簡単に解決することもあります。

  • 設定モードや温度、ブレーカーをまずチェック!
  • 室外機周辺の障害物を取り除き、清掃してみる!
  • エラーコードが出たら、取扱説明書を確認!
  • 自分で解決できない場合は、専門業者に相談し、修理か買い替えかを検討!

この情報が、あなたのエアコントラブル解決の一助となり、快適な環境を取り戻せることを願っています。

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