「ニキビ、またできちゃった…」と悩むあなたへ。原因を知って始める「やさしい基本スキンケア」
鏡を見るたびに、ポツンとできたニキビにため息…。「なんで私だけ?」「どうやったら治るの?」と、一人で悩んでいませんか?
ニキビは多くの人が経験する肌トラブル。思春期だけでなく、大人になってからもできる「大人ニキビ」に悩む人もたくさんいます。
ニキビケアには色々な情報がありますが、まずは【なぜニキビができるのか?】を知り、【毎日の基本のケア】を見直すことが、改善への一番の近道です。
この記事では、ニキビができる主な原因と、今日からすぐに始められるシンプルで優しい基本のスキンケア、そして生活習慣のポイントを分かりやすく解説します。辛いニキビ悩みから卒業して、少しでも前向きな気持ちになれるお手伝いができたら嬉しいです。
なぜニキビはできるの? 主な原因を知ろう
ニキビができる主な原因は、いくつか重なり合っています。
- 皮脂の過剰な分泌: ストレスやホルモンバランスの乱れなどで、肌の油分(皮脂)が必要以上に分泌されることがあります。
- 毛穴の詰まり: 古い角質や過剰な皮脂が混ざり合い、毛穴の出口を塞いでしまいます。
- アクネ菌の増殖: 毛穴が詰まると、皮脂を栄養源とする「アクネ菌」が増えやすくなります。アクネ菌自体は肌の常在菌ですが、増えすぎると炎症の原因に。
- 炎症: アクネ菌が増殖することで、毛穴の中で炎症が起きます。これが、赤く腫れたり、膿を持ったりするニキビ(赤ニキビ、黄ニキビなど)になります。
この他にも、乾燥、メイク汚れの洗い残し、生活習慣の乱れ(睡眠不足、偏った食事)、ストレス、間違ったスキンケア、肌への摩擦などもニキビができる原因や悪化させる要因となります。
原因は一つとは限らないんですね。だからこそ、色々な角度からのケアが大切になってきます。
毎日できる! ニキビケアの基本は「やさしいスキンケア」
特別なことよりも、毎日の正しいスキンケアを続けることが、ニキビのできにくい肌への土台を作ります。ポイントは【清潔】と【保湿】、そして【摩擦を避ける】こと!
① 正しい「洗顔」で肌を清潔に
余分な皮脂や汚れ、古い角質はニキビの原因になります。
- 洗顔料をしっかり泡立てる: 手と洗顔料を使い、レモンくらいの大きさを目安に、きめ細かい泡をたっぷり作ります。泡立てネットを使うのもおすすめです。
- 泡でやさしく洗う: 泡を顔に乗せ、肌をこすらず、泡を転がすように優しく洗います。皮脂の多いTゾーン(額・鼻)から洗い始め、乾燥しやすいUゾーン(頬・あご)は手早く洗いましょう。
- ぬるま湯でしっかりすすぐ: 熱すぎるお湯は肌に必要な油分まで奪って乾燥させてしまいます。人肌程度のぬるま湯で、フェイスラインや髪の生え際まで、洗顔料が残らないようにしっかりとすすぎます。
- 清潔なタオルで拭く: 清潔な柔らかいタオルで、肌をポンポンと押さえるように水分を拭き取ります。ゴシゴシこするのはNG!
- 洗顔は朝晩の2回: 洗いすぎは乾燥を招き、かえってニキビが悪化することも。基本は朝と晩の2回で十分です。メイクをした日は、まずクレンジングでメイクをしっかり落としてから洗顔しましょう。
② 「保湿」をしっかり! 乾燥は大敵!
「ニキビができるからベタつくのは嫌…」と思って保湿をしないのは間違い! 肌が乾燥すると、これ以上乾燥しないようにと余計に皮脂を分泌してしまい、ニキビの原因になります。
- 洗顔後はすぐに保湿: 化粧水で肌に水分を与え、乳液やクリームで潤いに蓋をします。ニキビができている部分も、乾燥させないように保湿が必要です。
- 油分控えめのアイテムを選ぶ: 乳液やクリームは、油分が多すぎると毛穴を詰まらせる可能性も。ニキビができやすい方は、「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示されているものなど、比較的油分が控えめのアイテムを選んでみるのも良いでしょう。(ただし、全ての人にニキビができないわけではありません)
- 肌の状態に合わせて: 乾燥が気になる時は重ね付けするなど、肌の調子を見ながら保湿量を調整しましょう。
③ その他のスキンケアのポイント
- 紫外線対策: 紫外線は肌にダメージを与え、ニキビの炎症を悪化させたり、ニキビ跡の原因になったりします。日焼け止めを使いましょう。
- ニキビを触らない・潰さない: 気になっても触ったり潰したりするのは絶対NG! 雑菌が入って悪化したり、色素沈着やクレーターなどのニキビ跡になってしまったりします。
- 肌への摩擦を減らす: 顔をゴシゴシ洗う、タオルで強く拭く、頻繁に顔を触るなど、日常的に肌に強い摩擦を与えないように気をつけましょう。
スキンケアだけじゃない! 生活習慣のポイント
毎日のスキンケアに加えて、生活習慣を見直すこともニキビケアには大切です。
- バランスの取れた食事: 野菜や果物をしっかり摂り、脂っこいものや糖分の多いものの摂りすぎに注意しましょう。ビタミン類(特にB群、C)や食物繊維は肌の健康に良いとされています。
- 十分な睡眠: 睡眠不足はホルモンバランスや肌のターンオーバー(生まれ変わり)を乱れさせ、ニキビの原因になります。質の良い睡眠を心がけましょう。
- ストレスを溜めない: ストレスはホルモンバランスを崩し、ニキビを悪化させることがあります。適度な運動や趣味などで、上手にストレスを解消しましょう。
- 肌に触れるものを清潔に: 寝具(枕カバーなど)やスマホの画面、前髪なども、肌に触れるものはこまめに清潔に保ちましょう。
もしニキビ悩みが深刻なら… 専門家への相談も大切!
基本的なスキンケアや生活習慣を見直しても改善しないニキビや、炎症がひどいニキビ、痛みを伴うニキビ、そしてニキビ跡に悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに【皮膚科医に相談する】ことを強くおすすめします。
ニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気です。皮膚科では、ニキビの種類や原因を診断し、塗り薬や飲み薬、その他の治療法など、あなたに合った専門的な治療を受けることができます。
自己判断で色々な商品を試すよりも、専門家に相談する方が早く改善することも多いですよ。
まとめ:あせらず、優しく、自分の肌と向き合おう
ニキビはすぐに消えるものではなく、改善には時間がかかることが多い肌トラブルです。効果を焦って、洗浄力の強すぎるもので洗いすぎたり、色々な化粧品を試しすぎたりすると、かえって肌の負担になってしまうことも。
まずは、この記事で紹介した【やさしい基本スキンケア】と【生活習慣のポイント】を毎日の習慣にすることから始めてみませんか?
そして、もし悩みが続く場合は、皮膚科医という心強い味方がいることを忘れないでください。
あせらず、優しく、ご自身の肌と向き合うことが、ニキビ悩みを乗り越える一番大切なステップです。あなたの肌が、少しでも穏やかになることを願っています!